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2010年度 社団法人 鎌倉青年会議所 理事長所信

2010年度 社団法人 鎌倉青年会議所 理事長所信

理事長 宮本 泰三
2010年度 テーマ
「ひとづくりから始める未来(あす)のまち」
2010年度 スローガン
「プラス発想」
社団法人 鎌倉青年会議所 まちづくりテーマ(2009年〜2013年)
「地域力あふれるまち かまくら」
〜協働の先に見えるコミュニティエンパワーメント〜
社団法人 鎌倉青年会議所 まちづくりビジョン(1991年制定)
「思いやりのある鎌倉 歴史と未来がふれあうまち 人つどうまち 心かようまち

はじめに
私たちが暮らす地球上では現在、地球温暖化現象や世界的な人口増などによるエネルギー不足問題、また経済に目を向ければ米国の金融市場の金融危機を発端とした世界的な景気後退などをはじめ、さまざまな問題が起こっています。また日本国内においても、経済不況による企業収益及び資金繰りの悪化、それに伴う失業率の増加などをはじめ、多くの問題を抱えています。このことは私たちが住む鎌倉のまちにおいても例外ではありません。私たちは未来に向けて非常に困難な問題を多く抱え、不安を抱きながら、将来に確たる見通しが持てない状況の中で暮らしているのです。
このような状況の中、私たち鎌倉青年会議所は明るい豊かな社会の実現を目指して、少しでもこの鎌倉のまちを良くしようと幅広いまちづくり運動を行っております。昨年、当会議所は創立45周年という節目の年を迎え、これからの当会議所のまちづくりの方向性を内外に示しました。本年は、昨年新しくなったまちづくりテーマ「地域力あふれるまち かまくら」をさらに推し進める活動を行って参ります。
鎌倉のまちに地域力をあふれさせるためには、地域に暮らす「ひと」の意識を高めることが重要と捉えます。一人ひとりの力は弱くても、大勢の力が集まれば強大な力となります。この一人ひとりの意識を同じ方向に伸ばすことで、鎌倉の未来のまちがより良い方向に向かうものと確信しております。まずは自分、そして身近な「ひと」から意識を高める運動を行って参ります。

まちづくりと慈善茶会
 鎌倉青年会議所の特色でもある慈善茶会は、当会議所創立5周年の記念事業として開催されて以来、今年で第42回目を迎えます。
ここまで続けて開催できたのは、毎年お献茶式を行っていただく茶道裏千家千宗室お家元様、茶道裏千家千玄室大宗匠様、そして私たち鎌倉青年会議所会員にご指導下さる永井宗圭先生をはじめとする茶道関係者の皆様、毎年会場を快くお貸し下さる大仏殿高徳院佐藤ご住職、そして当日ご来場いただいているお客様のご支援、ご協力のおかげであり、心より感謝申し上げます。
 慈善茶会は日本の伝統文化である茶道を通して、地域の方々に幅広く思いやりの精神を伝えることにより、鎌倉がより良いまちとなることに寄与できると考えます。また、地域の青少年と共に茶会を行い、未来を担う子どもたちが日本の伝統文化である茶道を体感することで、鎌倉という歴史と文化に彩られたまちの風土に合った人財を育てることが期待できます。
 本年も、このようなまちづくりの一環である慈善茶会の「慈善」という意味をメンバーが再認識し、当日お越しいただくお客様にも伝えられるような茶会を、関係する皆様のご協力のもと開催させていただきます。
 そして、42年間続けてきた慈善茶会を今一度見つめ直し、これからの時代に合った茶会のあるべき姿も模索していきたいと考えます。
青少年が健全に育つ環境づくり
未来の日本そして地域社会を創造する上で、青少年の育成は最重要課題であると思われます。青少年による犯罪が多発している昨今、特に目に付くのが普通の少年による凶悪事件です。ときには、自分の家族の命さえも奪ってしまうような暴力事件が後を絶ちません。
私たちはそんな少年たちの親世代でもあります。子どもたちに命の尊さを教え、人を大切にする心を伝えるのは私たちの義務なのです。そして、そういった姿を子どもたちに見せる事こそが、最も重要なのではないでしょうか。
未来のまちを担う子どもたちは、親の背中や地域の姿を見て育ちます。親や地域が変わらなければ子どもは変わらないのです。
教育の現場では、問題の解き方を教えるより、なぜこの問題を解かなければならないかを説明した方が子どもは伸びると言われています。「育てる」から「育つ」環境づくりを進め、未来のまちを担うひとづくりを行います。

組織の力を向上させる必要性
 社会を動かす、あるいは社会に説得力をもって訴えかけるには、まずは自分自身をさらに磨くことが必要です。当会議所メンバー全員が、自らを高めることによって、社会や地域に対してより説得力を増すことができるものと考えます。そのためにはまず、自分自身の事業や仕事を成功させることが重要であり、その一助となるような研修等を行って参ります。さらには、より幅広い知識や情報を得るために、近隣の青年会議所や当会議所のOBとの繋がりを持つことも必要と考えます。
その一方で、私たちを支える家族との絆も大切にしなければなりません。家族の支えがあっての私たちです。感謝の気持ちを常に忘れてはなりません。
 また、我々青年会議所メンバーは40歳で卒業しなければならず、常に会員拡大、新入会員を増やしていかなければなりません。会員拡大は難しいと言われますが、それは「JC運動の趣旨が理解されていない」のではなく、「そこで活躍する我々の姿勢が社会や地域にうまく伝わっていない」のではないでしょうか。
新しい仲間をつくることも私たちの活動として必要なことです。なぜなら、会員拡大の結果の数値は、私たちの運動に対する社会及び地域からの評価そのものであるからです。

すべての活動が鎌倉のまちのためになる
実際に対外的な事業に携わっているメンバーが鎌倉のまちのために役立っているのはもちろん、その事業を支えるメンバーもいることを忘れてはなりません。
私たちが行う活動を、外部に向けて発信していくことはとても重要なことです。鎌倉青年会議所の活動が地域に認知されることにより、さらに事業が活性化され、メンバーに自信と誇りが生まれ、その結果として会員増加にも繋がっていくものと思われます。
組織を運営する上で必要な総会を滞りなく開催すること、またその後に開催される交流の場も当会議所にとって重要な場と位置づけています。
総務及び渉外という仕事を行うことで作られる、しっかりとした組織づくりは、あらゆる事業を行うにあたり強固な力となります。逆に内部の組織が崩れてしまうと会全体が崩壊して行きます。「縁の下の力持ち」、決して目立つ存在ではないかもしれませんが、当会議所にとって必要不可欠な組織です。事務局と共に力を合わせ当会議所が行う公益的活動を支えて行きます。
 
日本青年会議所と鎌倉青年会議所との連携
青年会議所は全国のメンバーが、自ら暮らすそれぞれの地域から、国を考え、世界を見つめています。当会議所においても国際青年会議所、日本青年会議所、関東地区協議会、神奈川ブロック協議会と密接に連携して活動しています。
JC運動の主体は常に「地域」青年会議所、つまり鎌倉青年会議所でありますが、それと同時に連携している組織にも積極的に参加したり、他の地域青年会議所と共に活動したりすることで、当会議所のみの活動では得ることのできない知識や情報、人との繋がり、そして経験などが習得でき、当会議所の今後の活動に活かしていくことができます。
本年は神奈川ブロックの小田原青年会議所が全国大会を主管します。同じブロックのLOMである当会議所も全国大会が成功裏に終わるようメンバー一丸となって全力で支援をして参ります。

おわりに
プラス発想、この言葉に何度となく助けられたことがあります。災いを転じて福と為す。どんな時でもマイナスをプラスに切り返すことができます。普通の見方ではマイナスと考えられることでも、異なる発想で対処することでプラスに変えることができます。
プラス発想、問題が起きた過去は変えられませんが、自分自身とこれから先の未来は変えることができるのです。
鎌倉青年会議所のメンバーは、それぞれが異なる目的をもって入会してきたかもしれません。しかし入会後は組織の一員として当会議所の掲げる目的である「明るい豊かな社会の実現」に向かって活動しなければなりません。そのような活動の中、私たちの役割は青少年が健全に育つ環境づくりを行い、次代のまちづくりを担う人財を一人でも多く育てることです。そして、そのような人財が大人となりJCメンバーとしてさらに次の世代の青少年の育成を行う。そして、JCの現役時代には多くの仲間と出会い、自己を磨き、まちづくりの基礎、知識、経験を習得しながら活動し40歳で卒業を迎えます。そして、JCを卒業してからの人生で、現役時代に培った経験を社会へ還元していくことに最も高い価値があるのです。
そのように考えると、私たちは社会からすれば「つなぐ」役割かもしれません。私たちが今行う活動が結果として現れるのがすぐではないかもしれません。もしかすると私たちが死んだ後に出るかもしれません。しかし私たちの活動がない未来と、ある未来とでは明らかに異なった「まち」となるはずです。現在(いま)行う活動が未来(あす)のまちのためになると信じて共に活動して参りましょう。一年間よろしくお願い致します。


2010年度 宮本泰三理事長



公益社団法人 鎌倉青年会議所

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